8・15 救命救急と哀悼の調べの集い

グループホーム ファイトで自立生活に挑戦されていたAさん(平成26年10月没 享年69歳)、Sさん(平成27年5月没 享年68歳)を偲んで、お盆の8月15日、ひなの家多目的ホールにおいて、救命救急と哀悼の調べの集いを開催いたしました。
Aさんは、平成20年1月入所施設を退所されてから6年9カ月、Sさんは、平成22年10月病院を退院されてから4年7カ月、ホームファイトの仲間として地域生活をおくりながら日中はパン工房ひなの家で軽作業に従事されてきました。

今回の集いの講師は、仲間直崇さん。仲間さんは消化器科専門の医師です。静岡県浜松市の聖隷三方病院に勤務されています。医療器具の内視鏡を使って患者の体内の病変を探したり、摘出手術をしたりします。また救急医療器具を装備したヘリコプターに同乗し救急現場に向かい、現場から病院に搬送するまでの間、患者に救命医療を施す救命医師でもあります。
集いの前半は、救命措置に関する講話を聴き、心肺蘇生訓練用の人形を使ってAED(心臓救命装置)の使用方法と心臓マッサージのやり方を勉強しました。
AEDでは人形に実際装置を装着して器具を作動させる手順を確認しました。心臓マッサージでは、救急車が到着するまでの8分30秒(H13年全国平均)を想定して、一人が30回の胸骨圧迫式マッサージを交替しながらおこないました。実地訓練者もそれを見守る参加者の皆さんも8分30秒がいかに長い時間かと一様に驚いていました。
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集いの後半は、講師の仲間夫妻によるピアノ演奏と生歌が披露されました。仲間医師は、学生時代には「医者になるか?オペラ歌手になるか?」と医学の勉強に劣らず、学生仲間とアカペラ(演奏なしで歌う)グループを作り活動するほどの歌好き。
今回は、アメリカ民謡の父と呼ばれるスティーブン・フォスターの名曲から「おお!スザンナ」「夢路より」「金髪のジェニー」など全9曲が披露されました。ピアノ伴奏と沖縄三線(さんしん)の弾き語りによる「涙そうそ」には、利用者さんも飛び入りで踊りました。最後はディズニーアニメのトイ・ストーリーより「君はともだち」をみんなで歌いました。
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集いの参加者には、ひなの家スタッフによる手作りの昼食が提供されました。ひと皿ごとテーブルに載せられ、参加者が好きな料理をとりに行くという食べ放題形式(ブッフェ)。ジャーマンカレー、夏野菜のパスタ、とうもろこしのお寿司、煮込みハンバーグ、タンドリーチキン、サラミとベーコンピザなど21種類の料理が並べられました。

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今年の8月15日は、第二次世界大戦において日本が敗戦を宣言した日から70年にあたる節目の日でもありました。